2006/09/24 20:32 [Sun] category: 相場日誌 | 元帥の乗艦ヤマト硝子ですが、相変わらず動きがないですね。もう2ヶ月近く停滞していませんか? |
 | うむ。一応この銘柄にしてはそれなりに出来高はあるのだが……買い注文が入っても売り注文が入っても、マーケットメイカーが気配値を変えないのだ。 |
 | たしかに……だいたい 売り530 買い515 で、一定していますね。で、最良気配は常に野村證券……。 |
 | とはいえ、マーケットメイカーにやる気が無いのは、他のマーケットメイク銘柄でもあまり違いは無いが。 |
 | そもそも、マーケットメイク方式って、何か意味があるんでしょうか? 普通のオークション方式のほうが、ずっと自然ですし、単純でわかりやすいと思いますけど……。 |
 | うむ。短期の航空戦主体のフィフティーには、マーケットメイク銘柄はあまり馴染みが無いかもしれんな。
マーケットメイク方式、というのは、マーケットメイカーとして参加している各証券会社が売値と買値を提示し、顧客がそれに応じる、という方式だ。 普通のオークション方式と違って、買いたい顧客と売りたい顧客が直接ぶつかりあうのではない。 それゆえ、先程のヤマト硝子の例で言えば、 売り530 買い515 の気配状態で、仮に520円で売り指値をしている顧客と、同様に520円で買い指値を出している顧客がいたとしても、顧客同士では取引は成立しない、ということだ。 |
 | なるほど。要は銀行で外貨を両替する時のレートみたいなものですね。 円⇒ドル 115円 ドル⇒円 113円
とかってありますよね。TTB、TTSって言うんでしたっけ。 |
 | うむ。まさにそれと同じようなものだ。 |
 | じゃあ、銀行の両替レートと同じく、売りと買いのスプレッドを手数料代わりに持っていかれるってことになりませんか? それって、投資家にとっては何もメリットありませんよね。 |
 | いや、結論を下すのはまだ早計だ。気配値を付けるマーケットメイカーはたくさんいて、競争することになっている。 フィフティーの例におきかえるなら、闇両替屋がごったがえしている途上国の裏通りを思い浮かべるといい。 闇両替屋は皆自分がスプレッドを取りたいから、競争しあう。 |
 | だから、ギリギリまでスプレッドが縮まる、と。 |
 | うむ。しかしそれだけではない。 両替屋自体も日々の相場変動の影響を受ける。「これから価格が上昇する」と見越せば、目先のスプレッドがゼロになろうと買い集めに走るかもしれんし、逆もある。また、その見通しは両替屋それぞれで異なってくるかもしれん。 |
 | そうすると……ほとんど普通のオークション方式と同じように市場原理が働く、ということになりますね。 |
 | そういうことだ。 |
 | ですがそれなら、マーケットメイク方式にするメリットって何でしょう? 同じように動くだけなら面倒なマーケットメイク方式を取る必要はないですよね。 |
 | もっとも大きなメリットは流動性の確保だ。 普通のオークション方式と違って、マーケットメイカーが常に売り買いの気配値を出し続けるから、いつでも売買が可能になる。
だが、オークション方式だと……流動性の低い銘柄は、たまに恐ろしいことなるだろう? |
 | ああ、そういえばありましたね。かつて(ブログ開始前)のわが国の主力艦東京汽船などがそうでしたね。 時々、特に理由もないのに、買い気配がまったくゼロになってしまったりとか、ありましたよね。
誰かが誤発注するのを期待して、ストップ安の下限で買い注文入れて待ってたりしてましたよね、懐かしいですねぇー。 |
 | ふむ。懐かしいことだな。旧き良き時代か……。
まあ、マーケットメイク方式というのは、そういう理由で存在している────という建前がまかり通っている。 |
 | ええっ!? 建前だったんですか? 全部? |
 | うむ。談合・横並びは日本のお家芸だからな。マーケットメイカーは競争どころかいつでも仲良く足並みを揃えているか、最初からやる気が無いか、多くはそんなものだ。 ゆえにスプレッドは不自然に大きく開いていることが常であるし、そのために流動性が上がるどころか、逆にオークション方式より値付きが悪くなっていると言えることも多々ある。 米NASDAQでは成功しているようだし、システム自体は悪いものでは無いようなのだが……。 |
 | そうだったんですか…… |
 | JASDAQもマーケットメイカーになる証券会社や、マーケットメイク方式で上場する企業に対して優遇策を取っているのだから、元締めに旨味のある制度であることは間違いないだろう。 |
参考: ジャスダック証券取引所 http://www.jasdaq.co.jp/guide/guide_09.jsp
ジャスダック・マーケットメイク制度に反対しよう! http://www.geocities.jp/mm_hantai/
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