2007/08/19 21:28 [Sun] category: 未分類
 | なんかすごいことになってるね、最近。 |
 | うぅむ。たった三日間で日経平均が1600円も下がるとは……。 |
 | なんかね、マケトリくんの身内の人とかがやたら心配して連絡くれてるみたいだよ。 |
 | まあ一般の人にとっては、手法がシステムトレードだろうと対象が日経先物だろうと、ひとくくりに「株やってる」で済まされてしまうからな。無理もないが。 |
 | うぅむ。
だが、さりとて同じ相場を張る以上、システムトレーダーとて影響が全く無いとは言えぬのではないか? |
 | まぁ……システムによりますけど、今の帝国のシステムは基本的に売りからも買いからも平等に仕掛けますから、株価の下落それ自体が問題というわけでは無いですけどね。 |
 | では昨今のボラティリティの大きさが問題、というわけか。 |
 | ボラティリティが大きいということ自体は基本的に歓迎できることですよ。相場が荒れるほど損益に対する取引手数料の比率が下がりますからね。 問題になるは、ボラティリティの「急激な変化」ですね。 これは短期の裁量トレーダーでも同じですけど、どうしても「平時」のボラティリティを基準にポジションサイズを決めがちになりますから。 |
 | うーーんと……その、急激な変化が起こると、何が困るってことなの? |
 | えっと、ちょっと抽象的すぎましたね。じゃあ例を取りますね。
たとえば日経先物のデイトレードのシステムを作ったとしますよね。 日経先物だから普段は一日だと動いてもせいぜい2%です。だからこのシステムも1トレードあたりの平均損益は+0.5%くらいです。 で、平均損益に大してだいたい±1%くらいの範囲で損失とか利益とかが毎日出てたとします。 ここまでは良いですね? |
 | 良いけど、なんで今日はそんな教育テレビのお姉さんみたいになってるんだ? |
 | あはは。いえ、ちょっと例のシストレ講座の企画で士官候補生の後輩たちにシステムトレードの基礎講義をすることなりそうなんで、ついそういうノリが……。 |
 | あー、この前に言ってたアレか。ご苦労なことだな、フィフティーも。 |
 | 何、他人事みたく言ってるんですか、友夏さんも講師やるんですよ? |
 | ええっ!? 聞いてないぞ、そんな── |
 | はいはい、文句は後で。話を進めますよー。 さっきのデイトレードシステムの話ですけど、このシステムは平均損益が+0.5%、しかも大体90%以上のトレードが+1.5%〜−1.5%くらいの間に収まるわけですね。 で、このシステムを運用するシステムトレーダーは、総資産の15%くらいまでなら、一回のトレードで失っても構わない、って思ってたとします。ちょっと強気なトレーダーな気もしますけど、まぁどこかにいそうですよね。 |
 | どこかに、というか今年の初め頃のお前自身じゃないのか、それは。 |
 | ……こほんっ、そこ、講義を遮ってはいけませんよ。 こういう前提ですから、このシステムトレーダーは10倍のレバレッジを掛けて取引します。100万円を持っていたら1000万円の建玉を建てるってことですね。 これで一気に1トレード当たりの損益が+5%に跳ね上がります。1回当たりの最悪の損失も−15%か、せいぜい−20%、このトレーダーさんにとっては許容範囲だったとします。 でも、そこに落とし穴があったんです。たしかに「平時は」せいぜい一日で+2%しか変動しない日経平均ですが、4,5年に1回あるか無いかのごくごく低い確率で、一日10%の変動が起こることがあったんです。 |
 | あぼーん、だねー。このシステムトレーダーさんは必ず死んじゃうよ。 |
 | だな。10%の10倍で100%。一撃必殺だ。 |
 | ふふ、その通りです。 |
 | となればつまり、こういうことかな? このトレーダーは、ごく稀に起こる10%の価格変動を基準にしてレバレッジ=ポジションサイズを決めるべきだった、と。 |
 | だねー。 ってことは、このトレーダーさんの場合、許容最大損失が15%なんだからレバレッジは1.5倍が適切、ってことになっちゃうね。 |
 | どうかな。4,5年に1回10%の価格変動があるとしたら、10年に1回だったら15%とかになるかもしれないぜ。30年に1回、100年に1回だったら? 不測の事態に備えるのも大事だが、度が過ぎたらトレードなんて出来なくなるぞ。
ああっ! なるほどな。……フィフティーの言いたかったことは、そういうことか。 |
 | え? えーっ、どういうこと? |
 | つまり、ボラティリティの「変化」の大きさは、システムのリスク要因になる。 しかし、そのリスク要因を軽減させようとすれば、システムの資金効率が悪化してしまう。 |
 | ふふっ。ええ、そういうことです。 |
 | ふぅむ。 だが、結局のところ最大損失、つまりボラティリティの「急激な変化」の大きさは、どうやって測定すれば良いのだ? 先ほどの話ではどこまで最悪を想定してもキリが無いようではないか。 |
 | 結局、ごく常識的に考えるしかないと思いますよ。たとえば日経先物だったら、同時多発テロの時に1日で9%も下がってますし、これから先、もっと酷いことが起こったら12%位は1日で動くかもしれません。 でも一日で30%とか上下させるためには、日経225銘柄全部がストップ安かストップ高しないといけませんし、それはさすがに現実味が無いですよね。 |
 | 最終的には目算、というわけか。ま、未来を予想してるんだから、魔法みたいな解決策があるはずは無いもんな。 |
テーマ:システムトレード - ジャンル:株式・投資・マネー
|